10月15日。
この日は普段と変わらぬ生活を送っていた私。
蘭の訃報がない事だけを祈りながら・・・。
朝・・昼・・夕方。電話は鳴らない。
17時49分。母より病状を伝える連絡が入る。
病院に様子を見せに行ったところ、
筋肉が硬くなり始めて顔を片方に向けた状態になってしまった症状を緩和させる注射と
痙攣止めの注射を打つ事になったようだ。
病状は昨日よりも悪く先生から、
「後数時間かもしれない・・・。」
と言われ、蘭子ちゃん(本名は蘭だが蘭子ちゃんや蘭子たんと呼ばれていた)の
大好きだった「はんぺん」を買いに出た携帯からの電話だった。
「そうか・・遂にそのような状態まで来てしまったのかぁ・・・」と
写真を見ていた私の目が霞始めたが、
「いやダメだ、まだ頑張って生きて居るんだから・・・」と振り払った。
そして・・・
母の連絡より約一時間後の18時47分。
父、母、妹の3人に看取られながら、息を引き取ったとの連絡を受けた。
最期は苦しむ事もなく、眠るように静かに永遠の眠りについたようだった。
私は蘭に持たせるための小さな花束を買い、実家へと車を走らせた。
目の前のその姿は、とても穏やかな表情でまだ体温も感じられ
今にも起きあがりそうなのだ。
でも、身体は徐々に硬直し始めていた。。。
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